篠栗町フリースクール山ねこ日記

「挑戦」を通して対話や協力することを学び、主体的に生きる力が育ちます

お前がむかつく!  

こんにちは。篠栗にあるフリースクール山ねこのユメです。

 

先日脱走したヤギの目撃情報が寄せられました。なんと  山に登山に行かれた方が青い首輪のヤギをみたとのこと。雪男は悠々自適に長い散歩を楽しんでいるようで安心しました。とはいえ、今後保護へ向かうのか、このまま一生散歩人生を満喫させるのか。悩むところです。

 

ヤギのこともさることながら、山ねこキッズたちは今日も思いっきりぶつかり合い、お互いのことを知る活動をしています。

事が起きたのはお昼ご飯の後の事。

 

「お前がムカつく!(; ・`д・´)責任とれよ!」

「はぁ!?ムカつくっていわれてもわからんし!そっちが先に暴力振るってきたやろ!<`~´>」

「そっちがむかつくこというけんやん!やめてっていったのにやめんやろ!」

 

おいおい、騒がしいじゃないですの~(-。-)y-゜゜゜

どないしましたの~(-。-)y-゜゜゜

 

ユメはしばらく側でそっと、二人の会話を聞いていました・・・がしかし、お互いが「むかつく!」「責任取れ!」「やめろ!」の叫び合いでこれ出口のない迷路な。

 

同じく側でそっと様子を見るカーズを呼び出し状況を聞き出してみました。

 

どうやら、昨日も似たような感じでいざこざしていて、一方が何か言ったことに対して、もう一方が腹を立てて手を出した。みたいな経緯でした。

 

ま、よくある事っちゃーよくあることよね。

 

「はいはい。お互いに色々伝えてみたね。だけどなんだかすっきりせんね」

 

そう話しかけて入ってくと2人ともうんってうなずきます。

 

「だってさ!むかつくっていわれても、何がムカつくのかわからんし。ちょっとふざけて言っただけなのにさ、なぐってきたやん」

 

「なるほどね。むかつくだけ言われても、具体的に何にむかついたのかわからんで困ったんやね」

 

「そうよ」

 

「そっちが、やめてっていてるのに、腹立つこと言ってきたやん」

 

「やめてと何度もいってるのに、行動が変わらんかったけん、手を出したわけね」

 

「うん」

 

「ユメがおもうにね、あーくんはおそらく、すっごくかーくんにじゃれたくて仲よく遊びたくてふざけたんやとおもう。だけど、まさかそれがかーくんをムカつかせるって知らんかっただけじゃないかな」

 

そういうと、あーくんが頷きます

 

「かーくんにとってはさ、あーくんのしてきたことは癪に障るような行動だったんだね。まさか仲良くしたくてしてるとはおもってなかったよね。」

 

あーくんも、かーくんもお互いのことをまだまだ知らないから、仕方ないですよね。

 

「次からさ、かーくんは叩いたり、やめてと叫ぶだけじゃなくてしっかり伝えてみよう。そのやり方でされても、気分が悪いよって。違う方法だったら仲良く遊びたいと思うってさ。そしてあーくんは覚えておこう。自分が楽しいだろうとおもってしたことも、相手によってはすごく腹を立てることがあるんだよ。自分と相手は違うんだよ」

 

すると

 

「うん!そうしてみる!」

 

の素直な返事いただきましたーーーーーー。

 

はい、ラビリンスからの脱出成功。

 

こうしてまたひとつ、衝突を経て山ねこキッズたちはたくましくなるのでした。