篠栗町フリースクール山ねこ日記

「挑戦」を通して対話や協力することを学び、主体的に生きる力が育ちます

朝の会始まるよ!全員集合〜っ!しないぃぃぃぃぃーーー!!!!

こんにちは。令和元年、この春始まったばかりの福岡県篠栗町にあるフリースクール山ねこのユメです。

スクール開校から3日目の朝!
山ねこキッズたち、初めて心を揺さぶられる!!

 

遡ること2日前…スタッフも探り探りの開校初日。小学部、3人の男子と幼児部1人の男の子を迎えてのスタートです。

朝の活動は朝の会から。
朝の会では、伝えたいことや、やりたいことをノートに書き出すことから始めてみることにしました。

がっ!しかーし!

ノートに字を書くのが嫌だから書くの拒否…
やりたいことが浮かばない…
伝えたいことなんて特にない…

 

 

ってかその前に朝の会のテーブルにすら集まらない子どもたちーーーーーっ!

朝の会するよーの声かけすら完全スルー…。
(幼児さんはお絵かき楽しそうでした)

 

 

嘘だろっ!!!Σ(・□・;)

 

 

 

ユメは内心、焦りました。
どのような関わりをしたらいい?
提案してみる?
説得してみる?
それとも強制的に??

どれもしっくり来ない…。

 

迷いをかかえたまま迎えた3日目の朝!この日にある生徒に革命は起きたのです!

この日、一緒に勤務に入ったスタッフ。

 

相変わらず朝の会するよーの声かけを無視してテーブルに集まらないKくんへ

「こっちきてノートにかかないの?」

と声をかけます。

 

しかしKくん、無視を決め込みます。

「そーなんだね。じゃあ先生が代わりにかいちゃー。」

 

そういうと、おもむろにノートを開いて書き始める先生。「えーっと。ぼくの今日のやりたいことは〜」と、わざとらしく声をあげて。

 

するとKくん!腹を立てたように来てノートを取り上げぐちゃぐちゃに!

「勝手にかかれて悔しいね。ムカつくよね。やけどね、自分が動かんやったら、こうして誰かに勝手に決められたりする人生になるんよ!そんな人生、いややろ。やけん自分の考えや意思や気持ちを伝えていくんよ!」

 

スタッフの熱血、愛の関わりが入ります。

悔しくて恥ずかしくて情け無くて、沢山の感情が渦巻いているようなKくん。

でも、この時にKくんには何かが届きました。

 

もちろん、家庭での親子の関わりにも変化があったようで、それもあってなんとなんとー!次の日から朝の会にすすっと入り、ノートに字を書く作業も苦手なはずだけど、漢字すらも取り入れて、積極的に書いています。

 

ユメは思いました。

 

もしかしたら、私ってば子どもたちのことを腫れ物に触るように遠慮して関わってたかもな。

だからすぐに

やりたい?どうする?やりたくない?

と、声をかけてしまってました。それってその子の気持ちを尊重してるのとは違う。表面的なものです。

 

子どもたちもそれを感じていたのかもしれません。

だから、無視をしたりして試すような行動が止まない。好き、嫌いの幅も狭くてとにかく好奇心湧いてきてチャレンジしたい!やってみたい!ってなかなかならない。

 

 

だけど子どもたちが本当に求めているのは、本気でぶつかって、どんな気持ちも、どんな自分も受け止められる環境なのかもしれませんね。

 

 

生まれたてホヤホヤ、試行錯誤だらけのフリースクール山ねこの今後をぜひ見守ってください!