篠栗町フリースクール山ねこ日記

「挑戦」を通して対話や協力することを学び、主体的に生きる力が育ちます

意地を張った末に・・・

こんにちは、山ねこ校長あーちゃんです。


10月も後半に差し掛かり、肌寒くなる日が増えてきましたね。

篠栗町の山奥にある山ねこは、下界よりも寒さが身に染みます。

というわけで、
早速、薪ストーブに火をいれることにしました♪

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いざ!着火!!

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「おぉ~、火が着いた~」
「あったかいね~」

なんて言いながら、
薪ストーブをしばし堪能。


今年度、山ねこでは初の冬越え。
噂によると、この近辺では
雪が積もると斜面では、軽くソリで滑ったりすることもできるんだとか。
∑q|゚Д゚|pワオォ!!


しかし、この薪ストーブ。
この冬にバリバリと活躍させるためには
”薪”が必要になってきます。

というわけで、
薪となる、丸太の準備をすることにしました。


まずは、張り切りそーちゃん。
一人で細めの丸太をガンガン運びます。

そして、あっくん。

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「よいしょ」と、一人で持ってみるも・・・
重たい・・・
ズリズリ引っ張って運んでみるも・・・
なかなか進まない・・・

そこに、かーくんが登場。
あっくんが運ぼうとしている丸太の端を持って
一緒に運ぼうと試みます。
一旦は、ふたりで一緒に丸太を持ってみたものの
「あっくん、何でそんな持ち方なん?運びにくいし!」
と、あっくんの持ち方がお気に召さなかった様子で
丸太から手を離し、そーちゃんの元へ移動しました。

 

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そして、かーくんとそーちゃん、ふたりでせっせと運ぶことにしたようです。


一方、あっくんはというと、
ひとりで運ぶことになって不機嫌そう。
「ひとりで運ぼうと思ってるの?」と、尋ねると、
「そう!」と、不貞腐れた返事をして
ひとりで丸太を引きずり続けました。

すると、
坂道に差し掛かったところで、
丸太が!!

 

ゴロゴロゴロ・・・と転がって
スッポリと溝にはまりました。(;゚Д゚)

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「あー、もう!」と、ますますイラつくあっくん。

 

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その横で相変らず、えっさ・ほいさと順調に運ぶかーくんとそーちゃん。

あっくんに
「溝にはまっちゃって、ひとりで取り出すのは大変じゃない?」
と、聞いても
「別にっ!」
と、ひとりで運ぼうとする始末。

10分近く、あっくんはひとりで奮闘していたでしょうか。

 

見かねたかーくんが、そーちゃんに
「これまで運んだら、あっくん、手伝いにいこうか。」と話し、
あっくんが、ようやく溝から丸太を出せたところに
かーくん・そーちゃんが手伝いに駆けつけました。

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3人揃って、ゴロゴロゴロゴロ・・・と
一瞬にして坂の上まで転がして、運び終えました。
ふたりが手伝いに来たときの、あっくんの嬉しそうな顔ったら(笑)

あっくんに
「あっくん、ほんとはひとりで困ってたからさ
 ふたりが手伝いに来てくれて、ほっとしたね」
と、声をかけると、はにかんだ顔をして頷いていました。

 

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そして、手伝ったかっくんは、うっすらと嬉しそうにドヤ顔をしていました(笑)

 

おとなが、
「〇〇くんが大変だから手伝ってあげて」などと
指示を出すのは簡単なことですが、
困った時に、困ったひとがいる時に、
自分でその状況を変えるチカラをつけるために
あえて状況を見守りながら、ほんの少しだけ工夫した声かけをしています。

どんな風に声をかけるのか、気になる方は、見学にお越しください。

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最後はみんなで協力して♪